4人家族(将来5人?)のファミリーカーの選び方(前編)

スポンサーリンク
MOTOR
この記事は約8分で読めます。

家族構成が変わったことから今の車が手狭になり、乗り換えを検討しています。

乗り換え車選定の考察についてまとめましたので記載します。

車に強いこだわりがある方はどの車種にするのか決まっていると思いますので、似たようなファミリーカーの中で、決めかねているという方向けです。

スポンサーリンク

前提:そもそも本当に車が必要ですか?

地方に住んでいる人だと、車がないと生活できないという事情がある場合があります

しかし、住んでる地域が都市部で、公共交通機関が充足していれば、生活のための車は必要ないのではないでしょうか

むしろ、渋滞はしているし、駐車場借りるにも高いし、出先に駐車場が無いし、道路は狭いしといった苦しみばかりで、時間とお金を持て余していない限りは都市部では車を持たない方がいいとさえ思います。

しかし、都会のベッドタウンである隣接県だと、これまた微妙です。

公共交通機関は発達しているものの、立地が最寄り駅まで徒歩20分とかそれ以上であることも多く、買い物は郊外型のショッピングセンター、病院や幼稚園にもチャリで行けなくはないがちとキツい、と言った場合です。

では、走れればいいオンボロ車をとりあえず買っとけばいいのか、ちょっと考えてみました。

車を持たない場合の交通費試算

車を持たない場合の交通費について試算してみました。

あくまでも、私ヤクトの場合の試算です。

ちなみに、自家用車を持たない代わりにタクシーを使用していますが、タクシーは初乗り(1,052m)で420円、233mごとに80円の加算という距離だけの計算としました(KMタクシーの運賃を参考)。

試算を簡潔にするために、買物とレジャーしか挙げていませんが、買物もレジャーも月に6回ずつとして試算しました。

人数は大人2人、子供2人の想定なので、積算上は大人3人としました。

買物のうち、近距離は近所のスーパー、中距離は近隣のショッピングモール、遠距離は例えばコストコのようなちょっと遠いことが多い場所を想定しています。

レジャーのうち、近距離は近所の公園、中距離は近隣の大型公園、遠距離は隣県の遊園地やテーマパークを想定しています。

車を持っている場合と利便性を近いレベルまで並べないと比較にならないので、自転車で行けばいいじゃないかとか、遊びに行かなければいいじゃないかいう議論は今回無しです。

試算した結果、1カ月あたりの我が家の交通費は63,840円となりました。

年間所要額を試算するにあたり、さすがに遠距離のレジャーを毎月となると実態とかけ離れると思われるので、遠距離のレジャーは3カ月に1回として年間所要を試算しました。

すると、遠距離のレジャーに行かない月は1カ月あたり44,020円となりますので、年間所要額は、44,020円×8月+63,840円×4月=607,520円となります。

さらに、5年だと3,037,600円、10年だと6,075,200円、15年だと9,112,800円との試算できます。

車を持つ場合の維持費試算

一方、車を持つ場合はどうでしょうか。

車自体の価格は置いておいて、車の維持費についてまず考えてみます。

これまた私ヤクトの場合の試算なので、鵜呑みにしたり、反対に全然違ってあてにならないよとは言わないでください。

車を使用するには、必要な時だけ使うレンタカーやカーシェアリングといった方法もありますが、我が家の使用頻度だと現実的ではないため、あくまでも車を持つ場合との比較になります。

維持費の試算には2000ccクラスの車両を想定しています。

上記表は5年、10年、15の場合ですが、これらから年平均を試算してみると、年間平均約30数万円がかかってしまっている試算になります。

ヤクト
ヤクト

持ってるだけで30万。

そりゃ車離れが進むわけだな…

もちろんこれ以外にも、もっと走れば燃料代、高速道路に乗れば高速代、ちょっと弄ればカスタム代、さらには年数を追うごとに点検・整備にかかる費用が増大していくだろうことも予測できます。

車を持った場合と持たない場合、比較してみて

上記2つの表より比較してみて、車を持たない場合の交通費と車を持った場合の維持費との差額は以下のとおりと試算できました。

我が家の場合は交通費>車の維持費となりましたので、交通費-車の維持費という計算です。

5年の場合:3,037,600円-1,700,600円=1,337,000円

10年の場合:6,075,200円-3,522,750円=2,552,450円

15年の場合:9,112,800円-4,901,800円=4,211,000円

この価格は、車両本体の購入に割くことのできる金額と言え、つまり車を購入する場合の乗出し価格の上限額の目安とも言えます。

5年しか乗らない場合は1,337,000円が上限となりますが、中古車であってもこの値段のファミリーカーはなかなか限られてきます。

多くの人が10年を車買い替えの目安にしていますが、10年乗る前提であっても、車両購入に割ける金額は2,552,450円との試算結果であり、最近の車が高機能化して高額化している中でいいタマを見つけるのは難しいと思われます。

15年乗る前提だと、4,211,000円が上限となるので、かなり選択の幅は広がりますが、乗る年数を考えると新車や新車に近い新古車から選定したほうがよさそうです。

もちろん、ローンを組む場合は利率を割り引かなければなりません。

10年乗る前提で車両価格に前述の2,552,450円を使用できるとします。

その全額を5年間のローンを組むとし、利率は5%とします。

すると、ローンを組む場合だと購入時に実際に車両購入に充てることのできる金額は、5年間5%の利率を割り引いた結果、計算すると2,254,270円となります

ローンを組まざるを得ない場合は、利子分も考慮したうえで車両購入に割ける金額を考えなければなりません

金食い虫の車はできれば無い方がいい

老後2,000万円問題なんてちょっと前に話題になりましたが、20歳から70歳までの間で300万円の車を10年ごと計5台乗り継いだとすると、その額は計1,500万円にもなります。

50年間で1,500万円だから、年間30万円ずつ運用した場合、50年後にはどうなっているでしょうか

50年間の間の貨幣価値の変動は無視し、運用利回りは仮に3%とします。

すると、なんと長期間の複利の効果で3,500万円と計算できます

老後2,000万円問題なんてサクッと解決できるのです

車両価格だけであって、維持費は含んでいないのに、です。

利便性を多少殺すことにはなりますが、移動は公共交通機関や自転車、時にタクシーやレンタカーで頑張るとして、車を買わないという選択をするだけで、人生の金に係る問題は何事も解決できるのではないかとさえ思います。

車は買わなければいけないもの、10年10万キロまでには定期的に買い換えないといけないもの、なんて固定観念に囚われていないでしょうか?

全くそんなことはないはずです。

感情抜きの理論だけで言えば、将来の3,500万円なんていらないよ、なんていう太っ腹な人だけが車を買い続ければいいということです

買うのか買わないのか結論

買います。

はい。経済的に合理的な判断とは言えません

ただやはり、郊外に住む我が家にとっては、車の利便性というのは捨てきれません

車で出かける家族の時間、それはプライスレス

これを免罪符にして。

買うのは浪費だというのは分かっているのだけど…

ただし、上記でした計算を購入額の判断の基準に取り入れたいと思います。

上記計算では、5年乗る車は1,337,000円、10年乗る車は2,552,450円までと計算できましたが、なかなかこの値段で家族4人(5人)が安全に乗れる車を探すのは厳しそうです。

ですので、15年乗ることを前提に、できるだけ4,211,000円以内というのを目安に探したいと思います

もちろん支払はできるだけ現金一括で。

それではファミリーカー、どう選ぼうか

車選定の条件絞り込み

車購入の免罪符を手に入れた(勝手に言ってるだけ)ことで、いよいよ車選びです。

車に詳しい方、車が好きな方であれば、欲しい車がもう決まっていると思いますので、あくまでもファミリーカーがよく分からなくて選べない、という場合の選び方の話です。

おそらく一般的なファミリーである?我が家を例に挙げさせていただきます。

車を選ぶ条件は以下のとおりです

  • 家族構成は子2人の4人家族。将来5人になる可能性も一応あり。
  • 子どもは二人とも幼児。チャイルドシートが必須の年齢。
  • 買物は週に1、2回で買い溜めスタイル。荷物は多め。
  • 6人以上で乗れたら便利だなと思うことが月1回程度あり。
ヤクト
ヤクト

そう。もう一人妻を迎え入れる可能性があります。

これら条件より、車を選ぶ前提として、3列シートの設定のある現在販売している国産車から選ぶこととします。

5人乗っての移動が多くなる可能性を考えると、やはり2列より3列です。

子どももいつまでも幼児ではないので、大きくなってなお後部座席にずっと3人詰め込むのも窮屈です。

5人までしか乗れない、よりも7,8人までは乗れるというのは子育て世帯にとって何かと安心材料です。

常時使用する訳でないにしても、やはり”3列シート”は条件から外せません。

また、15年という長く乗る場合を前提としているため、新車や新古車から選ぶ必要がありますので、”現在販売している”とし、外車に乗る人は車種選びにそもそも迷っていないと考えられるので国産車”から選ぶという形にしたいと思います。

3列シートの国産車

それでは、3列シートの設定のある現在販売している国産車、どんなものがあるのか以下のとおりです。

次回はこの中から具体的に選んでいきたいと思います。

ちなみに

ファミリーカーと言ったらミニバンですが、ミニバンもアルファードのようなミニとは言えないような大きなサイズのミニバンが月に1万台程も売れており、売れ行き好調です。

なぜミニじゃないのにミニバンなのか。以下のとおりです。

「ミニバン」がなぜ”ミニ”なのか。商用車である「バン(VAN)」のミニサイズという説もあるが、全長5m以上、全幅2m以上のフルサイズボディの”ダッジ・ラムバン”(下記写真参照)のような「キャラバン(CARAVAN)」のミニサイズという説の方が有力らしい。「キャラバン」とは日産の車種ではなく、ラクダでの隊商でもなく、英語圏でのトレーラーや牽引移動住宅を指す意の「キャラバン」だ。確かに、このサイズのキャラバンに比べたら国内では大きなアルファードと言えども、ミニである。

wikipediaより(photo by Ildar Sagdejev)
MOTOR
スポンサーリンク
シェアする
ヤクトをフォローする
0084SDM
タイトルとURLをコピーしました