自分でやる!タイヤ交換のやりかたまとめ

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DIY
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寒くなってきた今日この頃。

本格的な寒さが到来して道路が凍結する前に、冬用タイヤへの交換をしましょう。

車を運転するのであればできなければならないタイヤ交換ですが、とは言っても出来ない人も多いのではないでしょうか。

自宅でタイヤ交換を行う場合のやり方についてまとめました。

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タイヤ交換って?

タイヤ交換とは、すでにホイールが組み込まれているタイヤセットを、タイヤセットごと交換する作業のことです。

夏用タイヤスタッドレスタイヤの交換が一般的です。

私は例年、11月末から12月頭にスタッドレスタイヤに交換しています。

この時期はまだ北海道や東北でなければ雪は降りませんので。

それで大体3月末~4月頭くらいにサマータイヤに交換しています。

ヤクト
ヤクト

降雪時や道路凍結時に運転する可能性があるなら、必ず冬用タイヤに交換しましょう。

また、他にもサーキット用に交換したり、乗用車用から貨物車用にタイヤ交換する場合があります。

対して、タイヤ組み換えという言葉も聞くかもしれません。

タイヤにホイールを組み込むことを、タイヤ組み換えといいます。

タイヤがついていないホイールにタイヤを付けることをタイヤ組み込みと言うこともあります。

タイヤ交換をわざわざ自分でする意義

ディーラーやカーショップでやってしまえばいいのに、わざわざ自分でやる必要があるのでしょうか。

わざわざ自分でやる意義としては、

  • 一度必要な機材等を揃えれば、交換にお金はかからない
  • 混んでいるディーラーやカーショップで待つ必要がない
  • ディーラーやカーショップに交換するタイヤを持って行って、交換したタイヤを持って帰るという必要がない
  • パンク等で外出先にて緊急的にタイヤ交換をする必要があるいざという時に対応が可能
  • 自身の車に愛着がわく

といったところでしょうか。

ディーラーやカーショップでタイヤ交換をすると、5,000円くらいの工賃は必要です。

タイヤ交換のために少々機材を買ったとしても、数年自分でタイヤ交換をすれば元は取れます。

また、雪予報が出た週末はカーショップが賑わっているのが全国放送されていますが、自分でタイヤ交換をするのであれば、そんな混んでいるところで長時間待つ必要もありませんし、自分の好きな時に交換することができます

タイヤが重いので少々体力が必要ですし、やり方を誤れば車を壊す可能性、さらには自分が怪我をする可能性もありますので、少々お金がかかっても体力の温存だったり、安全性を買いたいという場合はディーラーやカーショップにお願いしたほうがいいです

しかし、そんなに難しい作業ではないし、車に乗る人であればタイヤ交換くらいできた方がいいのは確かなので、手順をやや細かめに紹介しますので、やってみてはいかがでしょうか。

タイヤ交換に必要な機材

必要な機材をまとめてみました。以下のとおりです。

あったほうがいい機材については、安全にかかわるものから必要性が高いとしています。

タイヤ交換の手順

我が家の駐車場は広くないので、サイドジャッキアップしてのタイヤを1本づつ交換する手順になります。

車載のパンタグラフジャッキで交換する場合は同じ手順になります。

フロアジャッキで車の前側、後側をジャッキアップできるのであれば、その方が車への負担、作業効率という両面においてお勧めです。

①平坦な舗装面に駐車する

傾斜している土地だとジャッキアップ後にジャッキが倒れる可能性がありますし、舗装されていない土の上でも同じく倒れる可能性がありますので、平坦な舗装面で実施しましょう。

タイヤを外した後にジャッキが倒れると、最悪、1t~2tもある車に足を挟まれる等の大事故につながります。

挟まれなくとも、車が損傷して大損害となってしまっては、せっかく工賃を浮かそうとしても本末転倒です。

②ジャッキアップする対角線上のタイヤに輪留めをかける

自宅でタイヤ交換をする際のジャッキアップには、車の前部or後部をジャッキアップして左右2輪ずつ交換する方法と、1輪ずつジャッキアップして1輪ずつ交換する方法があります。

2輪ずつ交換する場合で、車前部をジャッキアップする場合は、後輪2輪に、後部をジャッキアップする場合は前輪2輪輪留めをかけましょう

1輪ずつ交換する場合は、ジャッキアップした対角線上のタイヤに輪止めをかけましょう

例えば、左前輪をジャッキアップする場合には右後輪に輪留めをかけます。

これもジャッキアップした後に車が動いてしまうことで、ジャッキが倒れるのを防ぐためです。

輪留めがない場合は、木材や石でも代用できますが、輪留めを使用したほうがベターです。

③ナットを緩める

タイヤはまだ接地した状態で(ジャッキアップする前に)交換するタイヤのナットを緩めます。

4輪一気にナットを緩めた方が作業は捗りますが、自宅でのタイヤ交換では、これから交換するタイヤのみナットを緩めるようにします。

可能性は低いですが、ジャッキアップしていないタイヤが外れないようにです。

ヤクト
ヤクト

何にしても安全第一!!

ナットを緩めるのがジャッキアップ後ではないのは、固く締められているナットを緩めるのには力をかけますが、ジャッキアップ後の不安定な状態で横から力をかけるのは、ジャッキが倒れる可能性があり危険だからです。

タイヤが接地していればタイヤは空転もしないので、ナットを外しやすいという点もあります。

トルクレンチを持っていいない場合は、どのくらいの強さでナットが締められているのか、感覚を覚えておきましょう。

車載のレンチでもナットのつけ外しは可能ですが、写真のような十字レンチ、もしくは電動やエアーで作動するインパクトレンチがあったほうが作業が楽かつ早いです。

ナット径はだいたい1921ですので、自分の車のナットの大きさをよく確認して、対応したソケットで作業しましょう。

十字レンチとソケット。くるくる回したいのであれば早回しレンチ!ナットを緩めたり締めたりの作業が捗り、電動やエアー工具が無い場合は重宝する。ソケットは差込角12.7sq.のものを。

④ジャッキアップ

2輪ずつ交換する場合で、車の前部or後部をジャッキアップする場合には、フロアジャッキが必要です。

ジャッキアップポイント(ジャッキをかけてもいい頑丈な場所)は、車の中心線上にあるはずですが、車の取扱説明書には記載されていない場合があるので、その場合はグーグル様に「車種 ジャッキアップポイント」で聞いてみれば回答が得られるはずです。

1輪ずつ交換する場合のジャッキアップポイントは取扱説明書に記載されています。

車載のパンタグラフジャッキにもジャッキアップポイントの記載があった。

1輪ずつの交換は車載のパンタグラフジャッキでも可能ですが、あくまでも車載工具は緊急用ですので、パンタグラフジャッキでも油圧のもの、もしくはフロアジャッキを使用したほうが安全かつ楽にジャッキアップできます。

車載のパンタグラフジャッキとレンチ。レンチの柄をひっかけて伸び縮みさせる。
フロアジャッキでサイドジャッキアップの図。

サイドジャッキアップの場合のジャッキアップポイントは、補強されている凸部であることが多いです。

その凸部にフロアジャッキをそのまま当ててジャッキアップしてしまうと、ジャッキアップポイントを潰してしまう可能性があるので、保護用のゴムを当てることをお勧めします。

写真で使用しているのは、ARCANの3.0トンフロアジャッキ。コストコで入手しました。

3.0トンとありますが、最大可揚能力は2,721キログラム。

アメリカでの”トン”は約907キログラムで、表記は”ton”。2,000ポンド=1トンとなる。一方、日本ほか各国での”トン”は1,000キログラムで表記は”tonne”。アメリカでは、二つの”トン”を区別する必要がある場合は、907キログラムの”トン”は”short ton”、1,000キログラムの”トン”は”metric ton”を用いる。さらに、イギリスでは”トン”は約1,016キログラムとのこと。

ヤクト
ヤクト

全然知らなんだ。

ま、どっちのトンにしろ、3トンも揚げられれば乗用車のジャッキアップには十分。

ジャッキアップ後は必ずウマを噛ませるようにしましょう。

油圧ジャッキの圧が不意に抜けてしまうと、そのまま落下ということになりかねないです。

ウマがない場合は外したタイヤやこれからつけるタイヤを車体の下に置いて、万が一の際にも車に挟まれることの無いように安全の確保を!

⑤タイヤを外す

ナットを緩めるとタイヤが浮いてくるので、タイヤを外す際には、タイヤ下部を足で抑えるようにすれば作業しやすいです。

但し、ジャッキアップ中は車は不安定な状態なので、横から強い力をかけるようなことはやめましょう。

無事外せました。

⑥タイヤローテーション

タイヤをつける際には、前回外した位置にそのままつけるのではなく、位置を変えてつけるようにしましょう(タイヤローテーション)。

例えば、前回外した際には前輪の左側として使用していたのであれば、今回取り付ける際には後輪の左側とするなどです。

現在、多くの車は前輪駆動(FF)となっていますが、前輪駆動の場合は前輪の方が負担が大きいため、前輪で使用しているタイヤの方がちびてきます。

4輪駆動(4WD)車であっても、前輪駆動ベースの4輪駆動の方が多いためタイヤローテーションは必要です。

自分の車が前輪駆動なのか、後輪駆動(FR)なのか、前輪駆動ベースの4輪駆動なのか、取扱説明書やGoogle先生で確認しましょう。

下図はタイヤローテーションの一例です。

図では、前輪を左右そのままに後輪に持ってきて、後輪は左右入れ替えて前輪に持ってきています。

このようにすれば、数シーズンで満遍なくタイヤを使用することができます。

タイヤの左右を入れ替えるのは、回転方向の指定のないタイヤであることが前提ですが、タイヤに回転方向の指定がある場合は、左右を入れ替えることなく、前輪と後輪との行ったり来たりを繰り返すことになります。

⑦タイヤをつける

タイヤの穴をボルト位置に合わせはめ込みます。

一番力がいる箇所だと思うので、腰を壊さないように気を付けましょう。

タイヤのボルト穴にボルトを通したらナットを締めていきます。

ナットを締める際には順番があり、対角線上にナットを締めます。

例えば下図のように。締め始めはどこから始めてもいいですが、次に締める箇所は対角線上のナットを締めます。

対角線上に締めていくのは、タイヤが真っ直ぐにつくようにするためです。

また、このときタイヤをレンチ等で軽く叩いてやると、ナットを更に締められることがあります。

タイヤが斜めになっていたりと取付に隙間を生じている場合ですので、軽く衝撃を与えて歪みを正してやることも必要です。

但し、ジャッキアップされている車は不安定なので、力をかけすぎないよう注意しましょう。

⑧ジャッキダウン

タイヤをつけ終わったら、ウマを外してジャッキダウンします。

ウマに車重を乗っけている場合はもちろん一度ジャッキアップして、ウマを外してからジャッキダウンします。

降ろす先には自身の体も含めて挟まれるものがないか要注意です。

⑨同じ作業で4本のタイヤを交換

同じ要領の繰り返しで4本のタイヤを交換をします。

フロント/バックジャッキアップだと一度のジャッキアップで2本のタイヤを交換可能ですが、サイドジャッキアップの場合は4回上げて下げてを繰り返すことになる。

⑩ナットの増し締め、空気圧確認

ナットの増し締めを行います。

トルクレンチがあれば既定のトルクで締め付け可能なので、安心です。

トルクレンチは、締め付けトルクを設定することができるレンチで、設定した締め付けトルクまで締め付けると、「カコン」という音とともに感触があり、締め付けトルクを管理できるものです。

価格は高くなりますが、トルクをデジタル表記できるものもあります。

ちなみに、我が家の車のタイヤナットの締め付けトルクは108Nですので、トルクレンチを108Nに設定して、締め付けトルクが十分か、そして締め付けすぎにならないように確認します。

トルクレンチが無い場合は、最初に外した時の締め付けトルクになるよう感覚で締め付けるほかないです。

もちろん外れないように固く締め付けるべきですが、レンチに体重をかけて思い切り締めたり、レンチを踏んで(乗っかって)締め付けるのは一般的に締め付けすぎなトルクとなるので、締め付けすぎにも注意しましょう。

また通常、タイヤを保管しているときはタイヤへの負担を軽減するように空気圧を下げて保管しているので、空気圧を既定の圧まで戻す必要があります。

タイヤにほとんど空気が入っていない場合は、タイヤ取り付け前に予め空気圧をある程度戻しておいたほうが、ホイールに負担をかけないためにもよいです。

空気圧が全然ない場合は、自分でポンプやコンプレッサーを使用して空気をタイヤに入れてやる必要がありますが、規定よりやや少ない程度であれば、近場での走行は問題ないので、ガソリンスタンド等で空気を入れるというのも手です。

⑪試走行後ナットの増し締め

タイヤを変えた後は、しばらく走行した後にナットの増し締めを行いましょう。

走行することで、タイヤに締め付けの余地が生まれる可能性があり、また、取り付けに異常が無いかの確認にもなるからです。

適切に交換を行っていれば、余程のことがない限りタイヤが外れることは無いとは思いますが、念のために交通量の少ない場所で走行に異常はないか試走行したほうがよいです。

走行に違和感を感じたら直ちに停車して異常を確認しましょう。

まとめ

以上が自分でやるタイヤ交換のやり方になります。

思った以上に簡単だったのではないでしょうか。

自分で交換できるのであればわざわざショップに行く必要が無くなりますし、いざタイヤ交換しなければならない場面に遭遇したとしても対処できます。

是非やってみてはいかがでしょうか。

外したタイヤの保管方法についてはこちら↓↓

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