我が家は2019年マイナーチェンジ後のデリカD:5に乗っています。
デリカD:5のフロントグリルを外して塗装しブラック化てみました。
失敗した部分もあったのですが、総合的には満足な結果となりました。
記録として書き留めておきます。
発端
デリカD:5、アウトドア重視のこの車は、4DWでディーゼルターボエンジンを搭載しているミニバンにしては珍しいやつで、そして我が家の頼もしい相棒です。
2019年にマイナーチェンジが実施され、これまでのモデルとはガラッと雰囲気が変わりました。
マイナーチェンジと言っても、外見だけでなく中身まで手を加えられ、もはやモデルチェンジなのではというほど変わってしまっています。
マイナーチェンジによって、中身のバージョンアップは概ね好評のようですが、外見は賛否分かれる模様…
よく聞くのが、グリルが電動シェーバーみたいでかっこ悪いとの声。
自分的にはむしろカッコイイと思っていたのですが、グリルをブラック化すれば更にカッコよくなること間違いなし!
現に、2019年式のデリカD:5より後に出た、エクリプスクロスやekクロスはグリルがブラックなんです。


三菱自動車でもそのシルバーシェーバーグリルの不評!?の声を受けてか、2021年頭からオプションでブラックグリルを用意するようになりました。
しかし如何せん、高い…


一式やると20万にも迫る!?自分にはキツい…
そして我が家は2021年頭納車だったので、その新しいオプションの存在すら知りませんでした。
それならば、自分でやればいいじゃないか!とグリル外しから塗装、再組立てまでやってみました。
グリルの外し方には迷う部分があったので、共有させていただくとともに、再度外すことがあった時のため記録しておきます。
フロントグリル塗装前(ノーマル時)
ノーマルの電動シェーバーと揶揄されるグリルはこちらです。

個人的にはこれでも全然カッコイイんですけどね。
グリルを外してみる
それでは塗装するためにグリルを外してみます。
見える部分だけなら外さなくても塗れなくはないんですが、どうせなら外してしっかり耐久性のある塗装をしていきたいところ。
ボンネットを開けてグリル上2段を外す
電動シェーバーグリルのうち、上2段はボンネットを開けてボルトとクリップを取れば簡単に外せます。
下2段のグリルはフロントパネルごと外さないと、外すのは難しいようです。
まずボンネットを開けます。

ボルトとクリップを外していきます。
クリップを外すのと、外したボルトやクリップを無くさないために、以下の道具があるといいでしょう。
あとマイナスドライバーもあったほうが便利です。
細めのやつがいいです。
ボルトが2本とクリップは計12個ほどありました。
ボルトとクリップの箇所は以下のとおりです。

赤丸がクリップ、青丸がボルトです。
ボルトを外してインテークを外さないと出てこないクリップがあるので注意です。

ボルトを外してインテークを持ち上げるとクリップがありました。
インテークはこのまま引っこ抜きます。
クリップとボルトをすべて外したら手前のカバー部分が取れますので外します。

カバーまで外したらこんな感じです。

上2段のグリルは裏のポッチではめ込んであるだけなので、ここまで来たら簡単に外れます。
手前に引っ張りながら、裏の引っかかっている赤い部分を押してやると外せます。
少々固い場合は、先の細いペンチやマイナスドライバーで押してやるといいかもしれません。
上2段のグリルが無事外れました。


正面からボルトを外しまくる
順番は特に決まってないのですが、次はとりあえず正面のボルトを外していきます。

正面から見たとき、上の写真でのオレンジ丸にボルトがあります。
上2つについてはメクラカバーが付いているので外してやる必要があります。

引っ張ってやればとれます。
奥に10mmのボルトがあるので外してやります。
ネジロックがついているので、回しても回しても緩んでいる感触がないかもしれませんが、ただ回すのみです。

作業にはリーチがあるのでラチェットレンチを延長してやる必要があります。
自分が使っているのは以下のものです。
通常のスパナやレンチでは作業不可のため、今後の整備にも何かと便利なので、ラチェットとソケットは揃えておくことをお勧めします。
作業も捗ります♪
上部からボルトを外しまくる
見えている箇所なので簡単です。

あと写真では写っていない右の方にもう1個あるので計3個のボルトを外します。
こちらも10mmのボルトです。
1点注意点としては、最後にゴソっと顔の部分の大きなFRPパーツを外すことになりますが、カプラーを忘れずに外しておくことです。

オートクルーズのレーダーやフォグランプに電源供給しているものと思われるので、断線しないように外すのを忘れないようにしましょう。
たぶん初めて外す際は結構固いです。
下部からボルトを外しまくる
下部にはクリップが左右計2個と、黒いボルトも左右計2個、あとシルバーのボルトが計6個あります。
下から覗いた感じは以下の写真のとおりです。

こちらは助手席側を下部から。
運転席側ももちろん同じ感じです。

こちらはほぼ正面をしたから覗いた感じ。
見えているボルトとクリップなのでただ外すだけです。
タイヤハウスのクリップを外しまくる
タイヤハウスからアクセスするクリップで厄介なのがあります。
ここがフロントパネル外しの難所と言えるかもしれません。
まずは見えているクリップを外します。
フロントグリルに関係のある前方側の3つのクリップを外します。
1個、プラスドライバーを使用しないと外せないクリップがありますが、タイヤが干渉するので通常のドライバーが入りません。
なので短いドライバーを準備する必要があります。

スタッビとかスタービと呼ばれるやつですね。
ちなみに作業はタイヤの向きを変えておいた方が作業しやすいです。
上記写真は助手席側のクリップを外しているところですが、助手席側の作業をするならハンドルを右に切ってスペースを作りましょう。
見えている部分のクリップを外せば、この部分をめくって、フロント部分の裏側からアクセスできるようになります。

ここに厄介なクリップが存在します。
イメージについてはこんな感じです。

雑な絵ですいません。
イメージつくでしょうか…
これを外してしまえば全ボルト・クリップ取り外し完了!!
ついに顔をもぐ
それではいよいよ顔(フロントパネル・フロントバンパー)をもいでしまいます。
大事な顔を傷つけないように、できれば二人以上で、二人が叶わぬなら養生マットは必ず準備しましょう。

うちはもちろん妻には頼めないので、一人作業です。
箸より重いものを持たそうなんて考えただけで(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

こういうのは思い切りが大事です。
バキバキっと勢いよくやらないといつまでも取れません。
「バギッ」
なんか嫌な音したな…でも無事外せました。

嫌な音の正体はこいつでした。

大きめのが1個割れとるーーー
ま、よくあることなんで見なかったことにし修復しときます。

接着剤で貼り付けて、裏側からプラリペアで補強しておきました。
強度的にもきっと大丈夫でしょう。
それでは、外した勇姿を見て頂いて前編は終わりにしようと思います。


これはこれでトランスフォーマーみたいでカッコイイと思います。
後編に続きます。